ヤマト、年末の時給2000円 物流人材争奪戦
皆さん、こんにちは。11月14日の日経新聞に次のような記事が掲載されていました。
インターネット通販の繁忙期の12月を控え、物流関連のアルバイトなどの時給が高騰している。
宅配最大手のヤマト運輸は一部の地域で2000円で運転手の募集を始めた。アマゾンジャパン(東京・目黒)も倉庫作業で1850円を提示している。人手不足の飲食や小売りも含めて業種を超えて人材の争奪が過熱し、宅配や外食などのサービスの維持に支障が出る可能性がある。
ヤマトは神奈川県内の宅配業務で、全国で最も高い時給2000円を支払う。2016年12月より500円(33%)高い。12月末までの短期募集で、夜間の勤務を条件とする。慣れない人でも運転しやすい軽自動車を用意する。
12月はクリスマスや歳暮の荷物が集中するため、ヤマトが取り扱う荷物数は通常の月の2倍に膨らむ。特に神奈川県など戸建てが多い住宅地では多くの配達員が必要になる。時給を引き上げることにより、契約社員を含め、物流施設での作業員とあわせて神奈川だけで数千人を確保する。
ヤマトは製造業の工場が多く、人材が採用しづらい愛知県でも2000円で募集を始めた。東京都内は台車で配達することが多いため1500円程度を提示している。
人材の新規採用や残業代の支払いで、ヤマトグループの17年度の総人件費は前年度比212億円(3%)増を見込む。ヤマトホールディングスの山内雅喜社長は「働き方改革を実行しながら集配能力を拡大する」と語る。27年ぶりに実施した宅配便の全面的な値上げでコスト増を吸収する。
宅配便業界では日本郵便も東京の物流施設で荷物を仕分けする作業について、深夜を1605円に設定した。佐川急便は東京の一部地域の配達で1500円を提示する。
アマゾンも人材会社を通じ、1850円で神奈川県小田原市の物流施設で商品を入出荷する作業員を募集している。12月末までの深夜勤務が対象となる。
宅配便は荷物の増加と、人手不足で従業員の長時間労働が問題となっている。国内シェアで約5割を占めるヤマトは従業員の負担を軽減するため、荷物の引き受けの抑制に取り組んでおり、顧客の一部は日本郵便と佐川に流れるもようだ。
16年12月は佐川やヤマトなど宅配各社で大都市を中心に配達の遅延が発生した。利用者は期日に届くのを当然視する。遅配が起きると「予定通り届かないと困る」という問い合わせの電話が殺到し、さらに業務を遅らせる悪循環に陥る。この年末も計画通りに人材を確保できなければ混乱する懸念が広がっている。
「このような記事を読むと、もう年末が近づいており今年一年も残すところあとわずかと、時の速さを実感させられます。
やはり、物流業界では一番の繁忙期といいますと年末になります。
この時期はどうしても人手不足となり上記で述べている通り、人材確保の為に、どの業者も躍起になるのが毎年の恒例です。
そして、トラブルが最も多いのも年末になります。
人材を確保することはできるのですが、確保した人材がきちんとした教育を受けてプロのドライバーとして戦力になっているかというと、100%そうだとは言い切れません。
ただ単純に時給が高いから短期でもやるといったようなパターンが多いようにも思えます。また、宅配を利用する側の私達の気持ちもトラブルの原因の一つになり得ます。
お金を払っているのだから、確実に指定した時間・日にちに届いて当たり前、遅れるなんてもってのほかと。
確かにそうではあるのですが、やはり繁忙期となってくると、全てが予定通りにいくか、ましてやドライバーは不慣れなアルバイトの方たちとなればなかなかそうはいきません。
そうした時に、私達、利用者がちょっとした心の余裕を持ってドライバーさんたちに接することが出来れば大きなトラブルにならず、スムーズに事が運ぶような気がします。
宅配業も接客業だと私は思っています。人と人とのやりとりなので予定通りにいかないことも多くあって当然です。
またそうしたトラブルをチャンスに変えることが出来るのも人と人とのやりとりです。
私も年末には宅配業者を利用することになると思いますが、心に大きなゆとりをもってドライバーさんたちに接していきたいと思います。」