アサヒとキリン、共同輸送へ
2016年7月27日
皆さん、こんにちは。
2016年7月27日の日経新聞朝刊に「アサヒとキリンが物流分野で協力し共同輸送へ」との以下のようなニュースが載っていました。
「両社は2017年にビール系飲料の共同輸送を始める。JR貨物、日本通運と提携し、関西圏の工場から同じ貨物列車に積み込み、北陸の物流拠点まで共同で運ぶ。トラックのドライバー不足を背景に上昇する物流費の抑制や二酸化炭素(CO2)の排出削減につなげる。国内の飲料市場は人口減で伸び悩んでおり、効率化を進めるため連携する動きが広がる可能性がある。」
物流の分野においては人手不足によって異業種間での物流連携が広がっていますが、同業のしかも大手メーカー同士での大規模な共同物流の取り組みは非常に目新しいとのことです。
具体的な背景としては、トラックドライバーの高齢化や賃金の上昇を背景に、中距離でも鉄道に切り替える「モーダルシフト」と呼ばれる考え方が受け入れられてきていることがあるようです。
もちろん、消費者としては、大手企業が健全な競争をすることによって、製品やサービスのレベルを向上させることは大切だと考えますが、このような健全な「効率化」という大きく言えば、人類共通の課題への取り組みについては、協働を模索するという考えは必要だと思いました。
上手なバランスで進めていっていただければと思います。