ニッセン、月次売上高が4割減で債務超過懸念
皆さん、こんにちは。
2016年6月26日の東洋経済オンラインに、カタログ通販大手のニッセンの苦境についてのニュースが載っていました。
2014年1月よりセブン&アイ・ホールディングス傘下のカタログ通販大手のニッセンホールディングスが、2016年5月の「月次売り上げ概況」を発表し、主要事業会社であるニッセンの5月の売り上げが、前年同月比41%減と、大幅な減少となり、16カ月連続のマイナスを記録したと発表しました。
ニッセンHDの苦況は今に始まった話ではなく、構造的な問題だと考えられています。
事態の打開に向け、昨秋に希望退職の募集に踏み切ったほか、今年3月には不振が続いた大型家具事業からも撤退するなど様々な対策を講じたものの、現時点で目に見える成果は乏しいようです。
その原因としては、近年、「ユニクロ」を代表とするファストファッションの隆盛によって、消費者が求める商品はめまぐるしく変化しており、カタログのようにタイムラグの大きい販売チャネルでは、消費者のニーズに対応するのが難しいことがあげられます。
そのため、ニッセンは2014年8月からカタログの発行回数を年5回から8回に増やすことで、販売回復を狙いましたが、売り上げは前年を下回ってしまいました。その後、2015年8月には再び発行回数を年5回に戻すなど、カタログ発行をめぐる迷走ぶりが目立つ結果となりました。
また、並行して、インターネットサイトを全面刷新し、カタログ以外のチャネル強化も推進していますが、その効果も見えていないというのが現状のようです。