アサヒ、キリン/金沢に共同配送センター開設、鉄道コンテナ共同利用
皆さん、こんにちは。1月20日のLニュースに次のような記事が掲載されていました。
アサヒビールとキリンビールは1月19日、石川県金沢市に共同配送センターを開設、関西エリアの工場からの鉄道コンテナによる共同輸送を開始した。
配送センターまでは、アサヒビール吹田工場とキリンビール神戸工場で製造した商品を日本貨物鉄道が関西~北陸間の往復輸送量の差により発生する空コンテナを有効活用し、鉄道で輸送する。
センター運営は日本通運が両社の製品を管理し、配送は両社の物流子会社が行う。
1月24日から石川県内における配送を開始し、今年10月からは富山県へとエリアを拡大する。
両社はこれまで愛知県・滋賀県にある工場から届け先まで、200~300㎞のトラック配送を行っていたが、ドライバー不足等により、現行のトラック配送に替わる新たな物流体制の構築が共通課題となっていた。
年間1万台相当の長距離トラック輸送を鉄道コンテナにモーダルシフトし、年間約2700tのCO2削減を想定している。
今回の取り組みは、製造業が進めるモーダルシフトにおいて、初めて物流総合効率化法による総合効率化計画の認定を1月16日に受けた。
なお、アサヒビールとキリンビールは2011年8月より、首都圏における小口配送と、茨城・埼玉・長野・静岡の4県の一部地域における空容器の回収を共同で行っている。
このニュースを読んで、時代の流れを感じました。
ビール業界は、激しいシェア競争を繰り広げてきており長く続いたデフレで価格競争が激化しています。
各社とも第三のビールなどの開発で新しい市場を開拓してきたのではありますが、若者のビール離れや高齢化から、国内のビール市場の縮小が続いています。
そういった背景から、同業者同士、協力できるところは協力し合い連携していこうとなったようです。
またこのまま、デフレの状態を良しとせず、キリンは今年から47都道府県ごとに異なる味わいのビール「一番搾り」を出すなど価格だけの競争にならないような新商品を発売する様で、価格だけではない、キリンならではのモノを提供していくといった素晴らしい発想に繋がったようです。
大きなピンチを逆にチャンスと捉え、そのピンチを乗り越えることによって、より骨太で筋肉質で他社との連携といった今までになかった柔軟な発想が出来る様になったのではないでしょうか。
私達も目の前の利益だけに踊らされず、先を見据えて仕事に取り組んでいかなければいけないなと強く思いました。