フリマアプリで新刊も販売 メルカリ、トーハンと組む
皆さん、こんにちは。5月23日の日経新聞に次のような記事が掲載されていました。
「新刊の書籍をフリマアプリで購入できるようになる。メルカリ(東京・港)は漫画など新刊書籍販売で出版取次大手のトーハンと組み、今夏にも提供を始める。フリマアプリは通常、中古品を売買するが、利用者にとっては好きな作家の本なら新刊で、試しに読みたい本は安い中古でといった具合に購入時の選択肢が増えそうだ。
メルカリの子会社ソウゾウ(東京・港)が5月に始めた、書籍やCDなどに特化したフリマアプリ「メルカリ カウル」で新刊本を取り扱う。通常は個人間で中古本などを取引するが、加えてアプリ運営会社が新刊を販売する。
購入された新刊本の配送は、トーハンが外部の宅配業者に委託し、同社の物流拠点から利用者の自宅などに配送するルートを検討している。在庫がない場合は出版社から取り寄せる。
アマゾンジャパン(東京・目黒)などのネット通販が台頭するなか、取次大手も従来の書店を経由するルート以外での販路拡大を模索している。
出版市場は1990年代をピークに減少を続けており、トーハンの2016年3月期の売上高は5年前に比べて1割ほど落ち込んだ。ネットで書籍を注文し、店頭で受け取る通販サイトを拡充するなど、支援策を積極的に実施してきたが書店の減少に歯止めはかからない。書籍の流通量を確保するため、新たな取引先を開拓する必要性に迫られていた。
メルカリは主力アプリで国内4500万件のダウンロードがあり、ユーザーに姉妹版の利用も促していく。利用者数が多いだけでなく、10代や20代といった若者のアプリの利用も多い。書籍販売で手を組めば、普段書店を訪れない人も含め幅広い層と接点を持てるとみられる。
出版業界では「出版社―取次―書店」という既存の流通構造が大きく変わろうとしている。ネット通販大手のアマゾンは取次会社や書店を通さず、出版社から本を仕入れ、消費者に販売する直接取引を推進している。
アマゾンの倉庫に書籍を集めることで注文を受けてすぐに届けられるようにする。同社は6月末に取次大手の日本出版販売(日販)の一部取引を打ち切る方針を示している。ネットを通じて新刊の書籍を売る企業が増えると、既存の書店や取次業界に影響が出そうだ。」
メルカリは私個人も利用しているアプリで、何か探しているものがあったりするとこちらで探せば、大概のものは見つかってしまうという非常に便利なアプリです。
特に私は、中古品というものに全く抵抗がないため、重宝しています。
話は飛んでしまいましたが、出版業界でもネット通販の影響が強く出てきています。
上記でも述べていますが、従来の流通構造が大きく変わろうとしています。
この変革によって物流業界、宅配業界に与える影響も非常に大きくなると思います。
日々、ネット通販の業界は進化し、消費者にとってはとても便利な世の中になってきています。
しかし、通販とは切っても切れない関係の物流業界を見てみますと、どうでしょう。
とても疲弊しているように感じます。
確かに気軽にモノが買えて簡単に手に入れることが出来る環境はありがたいのですが、そのおかげで職を失う方達や、寝る間を惜しんで働いて下さる方々も多くいることを考えなくてはいけません。
より良い生活を送るために便利な方へ便利な方へと向かうのはいいですが、結果自分自身の首を絞めるような結果になりかねない状況も同時に創り出しているような気がします。
この記事を読んで、昔と比べて便利な世の中にはなったけど、非常に生きにくい世の中になったなと感じたのは私だけでしょうか?