米中ネット通販、東南アで激突 アマゾン「速さ」前面アリババ、現地ブランド活用
皆さん、こんにちは。8月2日の日経新聞に次のような記事が掲載されていました。
「米インターネット通販大手、アマゾン・ドット・コムが東南アジアに進出した。シンガポールに域内初の配送センターを設け、日用品などに絞って「2時間配送」といった速さを前面に打ち出した。東南アジアでは中国最大手のアリババ集団が地元の有力ブランドを買収し、一足先に攻略に乗り出した。巨大市場の米中でノウハウを蓄えた両雄が成長市場で激突する。
東南アジア攻略の第一歩となるシンガポールで始めたのは約2時間での配達が売りの「プライムナウ」事業だ。
アマゾンが速さという特徴を前面に打ち出した背景には、すでに進出済みの強力な競争相手の存在がある。アリババの通販サイト「淘宝網(タオバオ)」は衣類や雑貨、家電など幅広い商品を扱い、東南アジアの華人にも浸透する。
アリババは知名度の高いラザダのブランドを使いつつ、中国で培ったサービスや決済のノウハウを注入する。東南アジアでは人口の増加が続く。スマートフォン(スマホ)も急速に普及し、ネット通販市場の急拡大が見込まれる。
アマゾンはネット小売事業の売上高の約6割を北米が占め、米調査会社ファクトセットの推計によると、これにドイツ、日本と先進国が続く。成長する新興市場の開拓は世界戦略の重要課題で、まだ覇権を握る企業のない東南アジアへの進出を決めた。」
つい先日、アマゾンのCEO ジェフ ベゾス氏がほんの一瞬でしたが、ビル ゲイツ氏を抜いて世界一の富豪にランクインされました。
今、日本だけでなく、世界中でインターネット通販の利用が拡大している状況を考えると、納得ですよね。
しかも、これから東南アジアへと進出してシェアを伸ばしていこうとするのですから、アマゾンは一体どこまで大きくなるのでしょうか。
これからのECマーケットは国という概念を持たず、より効率的で洗練された者が勝ち残っていく時代になりました。
そうした中で、現地での物流網を攻略し、システムを確立できるかどうかが今後のアマゾンの大きな課題になっていくのではないでしょうか。
今後のアマゾンの動向が楽しみです。