ヤマト、大口値上げ15%以上 「個人より幅大きく」
皆さん、こんにちは。6月14日の日経新聞に次のような記事が掲載されていました。
「宅配最大手ヤマトホールディングス(HD)の山内雅喜社長は13日、日本経済新聞の取材に応じ、大口顧客と交渉中の運賃改定について「法人の見直し幅は個人より大きくなる」と述べ、平均15%以上の値上げを求める考えを示した。配達員への負担が重い当日配送に割増料金を設けることも検討。サービスの質に応じた運賃を求め、宅配インフラの維持を目指す。
宅配事業を手掛ける子会社のヤマト運輸は、個人が対象となる基本運賃を10月1日に平均15%引き上げることを決定済み。荷物の量に応じて割引運賃が適用されている大口顧客1000社と9月末までの合意を目指して値上げ交渉を進めている。山内氏は「法人とは交渉中だが最終的には個人の値上げ幅を上回る形にしたい」と語った。
「割引運賃の決定プロセスを明確にする」と強調。顧客ごとに荷物の量や大きさの傾向を分析して、適正な運賃を算出するシステムを導入すると明らかにした。最大の取引先のアマゾンジャパン(東京・目黒)に対しては「1000社の中の1社で特別扱いはしない」と述べた。大半の荷主は値上げ交渉を受け入れたが、他の運送会社を選択した会社もあるという。今後、値上げ交渉が決裂し、運送会社を切り替える動きが相次ぐ可能性がある。
ヤマトはサービス維持のため荷受けの総量抑制を決め当日配送などの縮小に着手した。山内氏は「これまで当日配送も翌日配送も同じカテゴリーだった。価値に対し運賃を支払ってもらう」とし、当日配送に割増料金を検討する考えを示した。
ヤマトは既にファッション通販サイト「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイやオフィス用品通販のアスクルの当日配送を中止。アマゾンの当日配送も撤退を視野に縮小している。通販各社は当日配送の再開に当たってヤマトから従来より高い運賃を求められる可能性が高い。各社が値上げを受け入れれば、自社でコストを吸収するか、消費者が負担する配送料への転嫁を迫られる。」
今回の運賃値上げは、行われるべくして行われたという印象を受けました。
上記でも述べられているように「価値に対し運賃を支払ってもらう」と、これに尽きると思います。
今までの状態があまりにも宅配業者側にとって不利な形であったのを今後は、サービスの価値に
対してそれ相応の対価を支払うという当たり前の状態にするわけですが、利用客の理解を得られるかどうかが今後の大きな課題になりそうです。
今まで消費者である私達が通してきたワガママのツケを払うときが来たという感じがしますね。