ユニクロ、客数減をネット通販が下支え
皆さん、こんにちは。
2016年7月20日の日経ビジネスオンラインに、以下のようなユニクロの通販事業好調の記事が載っていました。
「ユニクロが、国内のインターネット通販(Eコマース、EC)の売り上げを着実に伸ばしている。7月14日に発表した2016年8月期の第3四半期(3~5月)では、ネット通販の売上高が105億円、対前年同期比40.6%増加した。期初から6か月間の累計では253億円で、8月までの通期では350億円に到達しそうだ。値上げで遠のいた顧客を店舗に呼び戻そうと、価格引き下げなどに取り組んでいるが成果は道半ばの状況。ネットという新たな販路は、同社にとって心強い下支え役に育ってきた。」
記事内の指摘にもあるように、残念ながら国内ユニクロの客足はまだ戻ってきていないようです。2014年の秋冬物から商品価格を値上げしたたことが、客離れにつながり、2016年8月期第3四半期は、客単価は9.4%の増加となったが、客数は6.1%の減少。2011年8月期以降、通期で客数が前の期を上回ったのは13年8月期だけで、客数の減少傾向には歯止めがかかっていません。
以前のユニクロ関連の記事として「ユニクロ、通販物流を翌日配達対応へ」の記事でも指摘をしましたが、この動きでは通販専業のプレーヤーに対して競争力を継続的に確保できるのかという問題が生じてしまうような気がします。
そんな中、2015年8月期の決算で柳井正会長兼社長は「将来は、お客様にとっては、バーチャルで買ったのか、リアル店舗で買ったのかを意識せずに、いつでもどこでも買い物ができるようになる」と話しており、いわゆるオムニチャネル戦略を的確に進めることが重要と考えているようです。