荷物の仕分け、音声が助っ人 丸紅が新物流施設
皆さん、こんにちは。7月6日の日経新聞に次のような記事が掲載されていました。
「丸紅は6日、神戸市で開発していた「神戸物流センター」が竣工したと発表した。スポーツ衣料大手のアシックスがアパレル製品を保管する基幹拠点に使う。ヘッドホンの音声で荷物の仕分けを手助けするシステムを導入。インターネット通販の普及で物流業界の人手不足が続くなか、必要な作業員を1割ほど減らせる見通しだ。
目玉となるのが、コンピューターによる音声を使った仕分けシステムだ。外部のシステム会社と連携して作り上げた。作業員はマイクを内蔵したヘッドホンを装着する。
「1378」。配送する商品には4ケタの数字が書かれており、作業員がマイクに数字を読み上げると、コンピューター音声が「002」と応える。この3ケタの数字は荷物を届ける客先ごとに分かれた棚の場所を示し、作業員は商品を該当する棚に運ぶ。
作業伝票をみながら仕分けする旧式のやり方に比べて作業を早められる。「ヘッドホンなら両手が空くので動きやすい」と丸紅ロジスティクスの営業担当者は説明する。なまりのある方言でもコンピューターが正しく認識できるよう、従業員は事前に自分の声をシステムに登録しておく。「外国語に対応することで外国人に働いてもらうこともできる」という。
そのほか、荷台に商品を載せて運ぶ「自動搬送機」など、作業を効率化するシステムを複数導入した。アシックスの兵庫県の配送センターは従業員が約190人だが、新施設は約170人で同じ業務をこなせる計算だ。」
今回の物流センターは今までにない、面白い発想でコンピュータの導入を実現しました。
商品の扱いは基本的に人間が行うのですが、物流センターでもっとも起きやすいミスというのが誤出荷、商品の破損等だと思います。
が、そのミスを人間とコンピュータのハイブリットでうまくカバー出来るような感じがします。
コンピュータ(機械)が商品を扱うとなると破損等、商品を傷つけてしまうと発見が遅くなり、それに気が付かずいくつもの商品をダメにしてしまう可能性があります。
しかし、商品の扱いを人間に任せれば、より丁寧な扱いになるでしょうし、商品の破損などは、その場で気づくことにもなるでしょう。
また、コンピュータが得意とする管理の部分はコンピュータに任せ、人間が起こしやすい誤出荷をサポートしてもらい、確実にお客様の所に商品をお届けできるようなシステムを導入しています。
コンピュータと人間、それぞれの長所を活かした、まさに、いいとこどりをしたような物流センターですね。
今後の活躍を非常に楽しみに思いました。