年収2000万円提示も アパレルでIT人材争奪戦 通販に主戦場シフトで
皆さん、こんにちは。7月8日の日経新聞に次のような記事が掲載されていました。
「衣料品各社がIT(情報技術)人材の中途採用を増やす。通販サイト「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイは4割増員する計画で、最大で2000万円の年収を提示する。店舗の販売が中心だった企業もネット通販の拡大で採用を進める。衣料品の市場全体が伸び悩む中、ネット通販比率は1割まで高まっており、各社が即戦力を増やして対応する。
消費者のネット志向が強まるなか、店舗販売が中心のブランドも対応に乗り出す。
婦人服ブランド「アースミュージック&エコロジー」のストライプインターナショナル(岡山市)は、2018年1月末までにネット通販事業の担当者を40人と前年比で2倍にする。ネット専用の商品を拡充し、サイトの使い勝手を向上させる。通販サイトの登録者数は370万人近くおり、利用頻度を高めて売り上げ増をめざす。
衣料品最大手で「ユニクロ」を手がけるファーストリテイリングは、データアナリストなど専門人員の採用を増やす。同社は東京の有明に大型物流倉庫を備えた新オフィスを開業した。物流や生産も含めた業務刷新を進める方針。社内に専門人材を増やすことで、社外のIT企業との連携も進めやすくする。
カジュアル衣料大手のアダストリアは、IT人材の中途採用者の給与水準を幹部並みの高水準に引き上げられる仕組みを導入した。人工知能(AI)やビッグデータの解析などに強い人材を集め、人手に頼る部分が多い受発注や在庫管理の作業を効率化する。
IT人材は自動車やエネルギーなど様々な業種で需要が高まっている。経済産業省の調査ではIT人材は約20万人不足しており、30年には約60万人まで拡大する見通し。業種を超えた人材獲得競争が激しくなる」
人材不足の波は、物流業界だけでなく、IT業界にも押し寄せているようです。
ネット通販業界だけでなくAI技術やVR技術などの市場が、ものすごい勢いで拡大しているようで、その勢いに、人材がついていけていないのが現状の様です。
またIT業界で人材が不足している理由として、労働の過酷さや給料の低さなどが挙げられています。
今後もこの人材不足は拡大していくそうで、一刻も早い解決策が求められています。
そのような中で、様々な解決策も各企業で検討されているようです。
例えば、女性やシニアの人材を活用することで人材不足を解消させる方法や、試験やITのセミナーなどのIT教育の場を増やしたりして、IT技術者のスキルアップを図り、仕事の効率化につなげるといった努力をしている企業も多いそうです。
それと、IT技術者の労働環境を改善させるために社員数を増やし、作業を分散化させ、一人ひとりの作業負担を軽減させたり、また給料の問題は、原因としては様々ですが技術者本人のスキルによって給料が上がることも多いようです。
特にフリーランスエンジニアの場合はスキルや経験によって報酬が変わることがほとんどなので、資格を取得したり経験を積むことで収入を上げることは可能でしょう。
物流業界も、IT業界もこうしてみると少しずつではありますが労働環境の改善に取り組んで前進していっています。
人材不足というのは非常に深刻な問題ではありますが、裏を返せば、その業界の方たちは活躍できる場が多くなっているということでもあります。
そうしたチャンスを逃さずに活かせる人材になることが一番重要ではないかと、今回の記事を読んで思いました。