会話授業:一分钟

皆さん、こんにちは。

今回は2週目の会話授業で行っている「一分钟」(1分間スピーチ)という授業をご紹介します。

この授業は、カードに書かれた単語について、何でも好きなことを1分間中国語でスピーチするという内容です。

やはり、スピーチということになると、ある程度の単語量と中国語知識が必要になってきますので、

この授業が行われるのは2週目の後半の方です。

皆さん、それぞれその単語に対する自分の考えや想いを、思いのままスピーチします。

あるときには「コーヒー」、またあるときには「親孝行」など、そのテーマは様々です。

2週間で習った語彙を用いながらのスピーチは本当に多種多様で、色々な発見があります。

こういったトレーニングは、2週間の学習が終えられた後にもご自身で行える一つの方法かと思いますので、ぜひ、チャレンジしてみてください。

今後も、生徒さんの中からどんなスピーチが生まれるのか、楽しみにしています。

 

前回の物語は・・・・

皆さん、こんにちは。

中国語のタイトルは「神笔马良」、日本語タイトルは「マーリャンの魔法の筆」です。

それでは、日本語訳をどうぞ。

「 昔、マーリャンという名の子供がいました。両親は早くに亡くなっており、自ら柴刈りや草刈りをして暮らしていました。彼は幼い頃から絵を描くことが好きでしたが、一本の筆も持っていなかったのです。

 一年また一年と過ぎましたが、マーリャンは絵を描く練習を一日だって欠かすことはありませんでした。彼の住む洞窟の壁には一面、グラデーション画だの植物などの絵が広がっていました。もちろん、進歩もとても速く、彼の描いた鳥はまるで鳴き出しそうで、彼の描いた魚は今にも泳ぎ出しそうでした。

 ある晩、マーリャンが洞窟で横になっていると、彼は一日の仕事と絵の勉強で疲れ切っており、横になるとすぐにうつらうつら眠ってしまいました。

 気がつくと、洞窟の中に五色もの光が差し込み、白ひげの老人がやって来て、彼に一本の筆を差し出しながらこう言ったのです。「これは魔法の筆だ、しっかりと使ってくれ。」

マーリャンが受け取って見てみると、それは金に輝き、手に持つとずっしりと重い筆でした。彼は嬉しくて飛び跳ねると、「ありがとう、おじいさん・・・・」マーリャンの言葉がまだ言い終わらない間に、白ひげのおじいさんはすでにいなくなっていました。

 マーリャンはびっくりして起きると、目をこすり、なんだ夢だったのか!いや違う!その筆はしっかりと自分の手の中にあったのです。

 彼は嬉しくてたまらず、すぐに外に飛び出して行き、一軒一軒の家の戸を叩き、「筆を手に入れたぞ!」と言っては仲間を起こしました。このとき、まだ夜中。彼が筆で一匹の鳥を描くと、鳥はパタパタと羽を羽ばたかせながら空を飛び、彼に向って、ピーチクパーチク唄い始めたのです。彼が筆で一匹の魚を描くと、魚は尾を曲げて水の中に泳いで入り、彼に向ってゆらゆらと踊り始めたではありませんか。彼は楽しくなって、「この魔法の筆は、なんてすばらしんだ!」と言いました。マーリャンはこの魔法の筆を手に入れてからというもの、毎日まいにち、村の貧しい人たちに絵を描いてあげました。耕筰機がない家があれば、耕筰機を描いてあげ、水牛がない家があれば水牛を描いてあげ、水車がない家があれば水車を描いてあげ、磨ぎ石がない家があればすぐに磨ぎ石を描いてあげました。

 このうわさはすぐに隣の村の長官の耳にも伝わりました。この長官はすぐに二人の家来に彼を連れて来させ、無理やり絵を描かせようとしたのです。

 マーリャンは歳は小さいが、頑固な性格でした。彼はお金持ちの汚い心を見透かして、長官がどんなに彼を怒鳴り、脅かし、金の宝を描かせようとしても、絶対に描くことはありませんでした。とうとう長官は彼を馬小屋に閉じ込め、ごはんも与えませんでした。

 マーリャンはそれでも生きていました。そればかりか、大きな火をおこし、温まりながら、熱々のお餅を食べていたのです。長官は、この火と餅は、あのマーリャンの魔法の筆で描いたのだ、と気がつきました。長官はこれを見て大変怒り、家来にマーリャンを殺してあの魔法の筆を奪えと命令しました。十数名もの凶暴な家来が、馬小屋に飛び込んで行きましたが、そこにはマーリャンの姿はなく、東側の壁に一本の梯子がかかっているだけでした。マーリャンは暗いうちに、この梯子を使って、壁をつたって逃げました。長官も急いで梯子をつかんで追いかけましたが、三歩も行かないうちに、落ちてしまいました。この梯子は、マーリャンが魔法の筆で描いたものだったのです。

 マーリャンは何日も何晩も道を走り、ある町に辿りつきました。家からはとても離れてしまったので、ここに住むことにしたのです。彼は多くの絵を描き、街に持って行って売りました。他の人にこの魔法の筆のことを知られたくなかったので、絵を生かすことはせず、描くものは、口がなかったり、足がなかったりするものでした。

 ある日、彼は一匹の目のないツルを描きましたが、誤って、その顔の中に墨を一滴たらしてしまいました。ツルは目を開くと、羽を羽ばたかせ飛んで行ってしまったのです。

 このとき以来、町中がざわめき始めました。現地の官員はすぐにこのことを皇帝に伝え、皇帝は彼を捕まえろと命令したのです。

 皇帝は魔法の筆を手に取り、絵を描いてみました。まず金の山を描いてみました。描き終わるとどこが金の山でしょう。そこには積み重なった石があるだけでした。高く積み上がりすぎて、すぐにくずれ落ち、危うく皇帝の足も怪我をするところでした。

 皇帝はまだ懲りずに、金の山がだめなら金塊だ!と描き終えてみると、どこが金塊でしょう。そこには長くて大きな大蛇が現れたのです。大きな口を開き、彼に向かってきます。

幸い、衛士たちが助けるのが速かったので食べられずにすみました。

 皇帝は仕方がなく、マーリャンを開放し、彼に絵を描かせることにしました。皇帝は、金の山も金塊もだめなら、銭の木を描こう!銭の木には銭がなり、揺らせばすぐにたくさんの銭が落ちてくる、なんてすばらしい!と考え、すぐにマーリャンに銭の木を描くようにと命令しました。

 マーリャンは心の中にあることを決めました。何も言わずに魔法の筆をふると、大きな果てしない海が目の前に現れました。青々とした海水、一つの波紋もなく、大きな玉の鏡のように輝いていました。皇帝はこれをみると、不機嫌になり、「銭の木を描けと言ったのだ!誰が海を描けと言った!」と罵りました。

 マーリャンは大きな海の真ん中に小さな島を描き、島の上に高くて大きな木を描き言いました。「これが銭の木です。」皇帝はその眩しいぐらいに輝く金色の木を見て、唾をのむと、イヒヒと笑い、急いでマーリャンに「早く船を描け!海の真ん中に行って木を揺するのだ!」と言いました。マーリャンが大きなおおきな木の船を描くと、皇帝は母親、太子、姫、そしてたくさんの大臣、将軍をみな船に乗せました。

 マーリャンがそれから何本かの風を描くと、海水が小さく波紋を作り、大きな木の船は動き出しました。

皇帝は船が動くのがとても遅いので、もどかしくなり、船の上で「風を強く!風を強く!・・・・」と叫ぶと、マーリャンはすぐに何本かの荒い風を描き加えました。海は激しくなり、白い帆もパンパンに張り、木の船は急速に海の真ん中に進んで行きました。

 マーリャンはまた大きな風を描き加えました。大きな海は不安そうに大きな音をたてながら、波の渦が巻かれ、大きな木の船は激しく揺られました。

 皇帝は恐くなり、マーリャンに向かって手を振り、大声で「風は十分だ!風は十分だ!・・・・・」と叫びました。マーリャンは聞こえないふりをして、手を休めずに風を描いています。海水は怒り、波も船の上まで上がってきました。船は傾き、船の上は乱れ始めました。

 皇帝は海水に打たれ、全身びしょぬれになり、船の帆柱に抱き着きながら、叫び続けました。「風が強すぎる!船がひっくり返ってしまう!もう描くな!・・・・」マーリャンはそれでもかまわずに風を描き続けます。風はさらに強くなり、たくさんの厚いカラス雲が流れてきて、雷は鳴り響き、稲妻は光り、暴雨が降り始めました。波はさらに激しくなり、海水は高い壁のごとく押し寄せ、絶え間なく船に襲いかかってきます。船は転覆し、壊れ、皇帝たちは海底に沈んでいきました。

 皇帝が死んでから、<魔法の筆>の話は広まりました。しかし、マーリャンがその後どこへ行ったのかは、誰も定かではありません。ある人はこう言います。「彼は自分の故郷である河南に帰り、農業をやってる仲間たちと一緒に暮らしている。」またある人はこう言います。「彼はあちこちを流浪して、貧しくて困っている多くの人たちに絵を描いてあげることを仕事としている。」と。」

 

ある物語です。第14弾

皆さん、こんにちは。

今回は「ある物語」シリーズ第14弾をお届けします。

中国の有名なお話です。どんなお話しか想像できるでしょうか?

次回、物語のタイトルと日本語訳を載せます。

それでは、どうぞ。

「从前,有个孩子名字叫马良。父亲母亲早就死了,靠他自己打柴、割草过日子。他从小喜欢学画,可是,他连一支笔也没有啊!

一年一年地过去,马良学画从没有一天间断过。他的窑洞四壁,画上叠画,麻麻花花全是画了。当然,进步也很快,他画起的鸟好像就叫了,画起的鱼好像就游了。

有一个晚上,马良躺在窑洞里,因为他整天地干活、学画,已经很疲倦,一躺下来,就迷迷糊糊地睡着了。

不知道什么时候,窑洞里亮起了一阵五彩的光芒,来了个白胡子的老人,把一支笔送给他:“这是一支神笔,要好好用它!”马良接过来一看,那笔金光灿灿的;拿在手上,沉甸甸的。他高兴得蹦起来:“谢谢你,老爷爷,……”马良的话没有说完,白胡子老人已经不见了。

马良一惊,就醒过来,揉揉眼睛,原来是个梦呢!可又不是梦啊!那支笔不是很好地在自己的手里吗!

他十分高兴,就奔了出来,挨家挨户去敲门,把伙伴都叫醒,告诉他们:“我有支笔啦!”这时才半夜哩!他用笔画了一只鸟,鸟扑扑翅膀,飞到天上去,对他唧唧喳喳地唱起歌来。他用笔画了一条鱼,鱼弯弯尾巴,游进水里去,对他一摇一摆地跳起舞来。他乐极了,说:“这神笔,多好呀!”马良有了这支神笔,天天替村里的穷人画画:谁家没有犁耙,他就给他画犁耙;谁家没有耕牛,他就给他画耕牛;谁家没有水车,他就给他画水车;谁家没有石磨,他就给他画石磨……

这个消息很快地传进了邻近村里一个县令的耳朵。这县令,就派两个家丁来把他抓去,逼他画画。

马良年纪虽小,却生来是个硬性子。他看透有钱人的坏心肠,任凭县令怎样哄他、吓他,要他画个金元宝,他就是不肯画。财主就把他关在一间马厩里,也不给他饭吃。

马良不但没有死,而且还烧起了一个大火炉,一面烤着火,一面正吃着热烘烘的饼子呢!县令知道,这火炉和饼子,原来那些都是马良用神笔画的。县令看到就气呼呼地去叫家丁来,要他们把马良杀死,夺下那支神笔。十多个凶猛的家丁,冲进了马厩,却不见马良,只见东面墙壁上,靠着一架梯子。马良趁着天黑,攀上这梯子,翻墙走了。县令急忙攀上梯子去追,没爬上三步,就摔下来了。原来,这梯是马良用神笔画的。

马良连日带夜地在路上跑了几天,到了一个市镇里,看看离家乡已经很远,就在这儿住下来。他画了许多画,拿到街坊去卖。因为他怕别人知道,便不让画活起来,画成的东西,不是少嘴便是断腿的。

一天,他画了一只没有眼睛的白鹤。一不小心,在它脸上溅上一滴墨水,白鹤便眼睛一睁,扇扇翅膀飞上天去了。

这一来,整个市镇都轰动了。当地的官员,马上把这件事奏给了皇帝。皇帝下命令就把他拉去了。

皇帝拿到神笔,就自己来画了。他先画了一座金山。画好一看,哪是金山!却是一堆堆的大石头;上面压得太多,就塌下来,差一点把皇帝的脚也打伤。

皇帝还不死心。他心里想,画金山不成,就换金砖。画好一看,哪是金砖!却是一条长长的大蟒蛇,张开血盆似的大口,向他扑来。幸亏卫士们救得快,不然,皇帝早被大蟒蛇吃掉了。

皇帝没有办法,只得把马良放出来,要马良给他画画。皇帝想,画金山、金砖都不成,那么画株摇钱树吧!摇钱树上,长的都是钱,轻轻一摇,就能掉下许多钱来,这有多好啊!他就叫马良画摇钱树了。

马良心里打定了主意,不说什么话,提起神笔一挥,一个无边的大海,出现在眼前了。蓝蓝的海水,没有一丝波纹,亮闪闪的像一面大玉镜。皇帝看了很不高兴,脸一板,骂道:“叫你画摇钱树,谁叫你画海!”

马良在大海中央画了块小岛,岛上画了株又高又大的树,说:“这不是摇钱树吗?”皇帝看见那株树,发着耀眼的金色光芒,喉咙里咽了几口唾水,就嘻嘻地笑了起来,急巴巴地对马良说:“赶快画只船吧!我要到海中央去摇钱!”马良画了一只很大很大的木船,皇帝就带了娘娘、太子、公主和许多大臣、将军,都上船去了。

马良又画了几笔风,海水掀起密密的波纹,大木船就开动了。

皇帝心里痒滋滋的,嫌船走得太慢,在船头上叫:“风大些!风大些!……”马良就加了几笔粗粗的风。海动荡起来了,白帆鼓得满满的,木船急速地向海中央驶去。

马良又加上几笔大风。大海不安地吼叫起来,卷起滚滚的浪涛,大木船摇摇晃晃了。

皇帝心里害怕,向马良摇手,大声地喊道:“风够了!风够了!……”马良装作没有听见,不歇手地画着风。海水发怒了,浪涛扑上船去了。船倾斜了,船上乱起来了。

皇帝被海水打得浑身湿漉漉的,抱着船的桅杆,不住地叫喊:“风太大了!船要翻了!不要再画了!……”马良不去睬他,还是不住手地画风。风更大了,吹来了许多厚厚的乌云,又鸣雷,又闪电,还下起暴雨来。浪更猛了,海水像一堵堵倒坍的高墙,接连不断地往船上压去。船翻了,船碎了,皇帝他们都沉到海底去了。

皇帝死了以后,《神笔马良》的故事就传开了。但是,马良后来到什么地方去了呢,大家都不清楚。有的说:他回到自己的家乡河南,和那些种地的伙伴在一起。有的说:他到处流浪,专门给许多穷苦的人们画画。」

会話授業:说故事

皆さん、こんにちは。

今回は、2週目の会話授業で取り入れている「说故事」(ストーリーを話そう)について少しお話ししようと思います。

「時間」、「場所」、「人・物・事柄」が書かれた3種類のカードをそれぞれ引き、その単語を使って自由にストーリーを考えて話す、という練習です。

バラバラになった状態のカードから選ぶので、どんな単語を引くかはわかりません。

ときには、一見全く関連のなさそうな単語の組み合わせになるので、

それを繋げてストーリーにするには、それなりに想像力も必要になります。

私もこの授業で、生徒さんと順番にやってみることがあるのですが、

意外に難しく、ときには生徒さんの方が面白いストーリーを作り出すことができます。

例えば、「面接前(時間)」、「足の下(場所)」、「ケーキ(物)」という単語の組み合わせから、

ある生徒さんはこんなストーリーを考えました。

『面接前、私は友達と喫茶店に行き、ケーキを注文しました。私はとても緊張していたので、ケーキを床に落としてしまいました。そのケーキを過って踏んでしまい、私の足元は汚れてしまいました。でも、そのことを友達と笑っているうちに、徐々に緊張が解け、面接はとてもうまくいきました。』

 

皆さんも、上の3つの単語を使って、何かストーリーを考えてみてください。

 

発音自己練習の際の必需品

皆さん、こんにちは。

中国語を習得するには、まずは発音のマスターが必須です。

中国語超特急講座第1週目では、この発音特訓に力を入れていますが、

皆さん、ご自身で発音練習する際には、どのようにしていますか?

今回は、発音練習の際にあると便利なものについて皆さんとシェアしたいと思います。

1.鏡

中国語の発音は母音の口のカタチで決まります。

ぜひ、鏡で自分の口を見ながら発音してみてください。

開きが足りない、すぼめ方が足りない、など発見できることがあると思います。

2.ボイスレコーダー(もしくは携帯電話の録音機能)

こちらも、実際に自分が発声した音をチェックするのに役立ちます。

ぜひお手本と比べてみてください。

 

3.音源

やはり、ご自身の発音と比較するには、お手本となる音源が必要です。

こちらについては、中国語超特急講座をご受講の皆さんのためにご用意したオンラインサポート教材

をご利用いただければ、と思います。

 

さぁ、準備ができたところで、発音練習頑張りましょう!

 

前回の物語は・・・

皆さん、こんにちは。

前回の物語、皆さんは何のお話かわかりましたか?

正解は・・・・

「ねずみの嫁入り」でした。

それでは、日本語訳をどうぞ。

『昔、あるねずみの夫婦がいました。年も取り、娘もそろそろ結婚の話をする年齢となりました。

もうすぐ新しい年を迎えるというとき、ねずみのお父さんとお母さんは娘のために世界で一番えらく、能力のある婿を見つけなくては、と焦っていました。そこで、次の日の朝早く、ねずみのお父さんとお母さんは足早に出かけて行き、娘にぴったりのお婿さんを探し始めました。

 このとき、太陽が東から登り、大地一面の光を照らしました。ねずみのお父さんとお母さんは互いに顔を見合わせ笑い、打ち合わせでもしていたかのように、「太陽さんはまさに私たちが探していた理想の相手だ!」と言いました。

 太陽は彼らのわけを知り、思わず笑いながらこう言いました。「私はたしかに大地を照らし、皆を温めることはできるけれど、黒雲がやってくれば、私は暗く光を失ってしまう。黒雲こそがこの世で一番能力がある。しかも私ももうこんな年だ。あなたたちの娘婿にはふさわしくない。」

 ねずみのお父さんとお母さんは太陽の言うことは確かだ、と思い、黒雲を探しに行くことにしました。

 二匹が黒雲を探そうとその場を離れようとしたとき、突然空が暗くなってきました。黒雲がちょうど太陽を訪ねにやってきて、ねずみのお父さんとお母さんのわけを知り、慌ててこう言いました。「あ、いやいや、おいらは太陽の光を遮ることはできるが、おいらが一番えらいわけではない。風こそがあんたたちの理想の相手だ。なぜなら、風が吹けばおいらなんてちりぢりにされて、飛ばされちまう。風こそが世界で一番えらい。」

 そう言い終わるか終わらないかのうちに、突然、ふーっと大きな風が、得意そうな顔で飛んできました。

 みんな風にあちこち吹き飛ばされて、風の威力は確かに黒雲が言うように大きいということを感じました。

 太陽と黒雲は風を娘婿にするようにと、ねずみのお父さんとお母さんに薦めました。

風は彼らの言葉に少し恥ずかしくなり、「俺がたまに強い風を吹かせるところばかり見ないでくれよ。壁に遮られちゃあ、俺は地面に叩きつけられ、全身傷だらけさ。俺に言わせりゃあ、壁が世界で一番能力があってえらい。壁を娘婿にするべきさ。」と言った。

 ねずみのお父さんとお母さんはこの言葉を聞き、周り一面の草原を見まわし風に、「ここは周りに何もない。私たちにどうやって壁を探せと言うのだ?」と言いました。

 風は、「この方向にずっと真っすぐ行くと、ある村に着く。そこに一面の壁を見つけることができる。」

 ねずみのお父さんとお母さんは仕方なく前に進み、何日も歩き、ようやくその村に着くと、ねずみのお母さんは目を輝かせながら大声で「あそこに大きな壁があるわ!」と叫びました。

 二匹が急いで走っていき、大きな壁に娘を妻にしてほしいと頼もうとしたまさにそのとき、

壁は顔をしかめながら、「見ろ!このねずみたちは俺の体に穴ばっか開けやがって。まったくねずみにはかなわない。」と言ったのです。

 なるほど、このとき、一匹の若くて力のあるねずみが大きな壁の底から穴を掘っているところでした。

 このときになって初めて、ねずみのお父さんとお母さんは、彼らにも他の者を羨ましがらせるような才能があったのだ、ということに気がつきました。

そこで、すぐに娘をこの若くて力のあるねずみの元へ嫁に出すことにしたのです。

この日はちょうど、旧暦の正月三日目にあたる日だったことから、人々はこの日を「ねずみの嫁入り」の日と呼んだそうです。』

ある物語です。第13弾

皆さん、こんにちは。

今回は「ある物語」シリーズ第13弾をお届けします。

下の中国語の物語を読んで、何のお話か想像できるでしょうか?

次回、物語のタイトルと日本語訳を載せます。

それでは、どうぞ。

『很久以前,有一对老鼠夫妻,他们的年纪都已经很大了,而他们的女儿也到了谈婚论嫁的年龄。

眼看就要过年了,鼠爸爸和鼠妈妈急着要为女儿找一位世界上最伟大、最有本领的丈夫。于是,第二天一大早,鼠爸爸和鼠妈妈便走出家门,开始为女儿寻找如意郎君。

这时,太阳公公从东方冉冉升起,给大地带来一片光明,鼠爸爸和鼠妈妈相视一笑,不约而同地说 太阳公公正是我们所要寻找的理想对象呀!

太阳公公知道了他们的来意以后 ,不禁笑着对他们说我虽然能够光芒普照大地,给大家带来温暖,但是,当乌云来的时候,我就会变得黯淡无光了。因此,乌云才是天下 最伟大的。而且我已经这样一大把年纪了,实在不适合做你们的女婿。

鼠爸爸和鼠妈妈觉得太阳公公的话很有道理,因此打算去找乌云。

当他们正要离开去找乌云的时候,天空忽然暗了下来。原来,乌云正好来拜访太阳公公,当他得知鼠爸爸和鼠妈妈的来意后,急忙说:“啊!不不,虽然我可以挡住太阳公公的光,但是,我可不是最有本领的,风才是你们理想的对象,因为只要他一来,我就会被吹得七零八落,晕头转向,他才是世界上最伟大的。”

说时迟那时快,突然, 呼 地一声,风挥舞着他的大披风,神气活现地飞了过来。

当时大家都被吹得东倒西歪,感觉到风的威力的确如乌云所说,非常强大。

太阳公公和乌云极力推选风作鼠爸爸和鼠妈妈的女婿。

风被他们的话说得有些不好意思了,说道: 你们别看我有时候非常威风,但是只要有一堵墙,就可以将我弹倒在地,摔得浑身是伤!所以,在我看来,墙才是世界上最有本领、最伟大的,你们应该去找墙作你们的女婿。

鼠爸爸和鼠妈妈听了这话,看看四周一片广大的草原,对风说:“这里一片空旷,你让我们到哪里去找墙呢?”

风说:“你们顺着这个方向一直往前走,到了一个村子以后,就可以找到一面大墙了。”

鼠爸爸和鼠妈妈只好继续往前走,走了好几天,终于来到了那个村子,鼠妈妈眼睛一亮,大声说: 那儿果然有一堵大墙!

他们急忙跑过去,正准备开口请求大墙娶他们的女儿为妻时,却看见墙愁眉苦脸地说:

“看哪!你们这些老鼠,就是喜欢在我身上打洞,我真是拿你们没有办法。”

原来,这时有一只年轻力壮的老鼠正在大墙底下挖洞呢!

直到这时,鼠爸爸和鼠妈妈才恍然大悟,原来,他们也有让别人羡慕和无奈的才能。于是,就把女儿嫁给了这只年轻力壮的老鼠。这天正好是农历正月初三,因此人们就把这一天称为“老鼠娶亲”的日子。』

中国のある物語です。

皆さん、こんにちは。

今回は、春らしく、ほっこりするような中国の物語を皆さんにご紹介します。

子ども向けですので、中国語でお楽しみください。

春天真美好

度过了一个寒冷而漫长的冬天,小熊从冬眠中醒来了。他伸了个大大的懒腰,想起了冬眠前最后一个晚上,小兔、花粟鼠、小狸猫、小灰狐纷纷来到家里向自己道别。 
  小兔说:“亲爱的小熊,我会想念你的。我知道你最喜欢吃蜂蜜了,所以在你冬眠的日子里我一定要向鹿奶奶学几手烹饪的绝活,做出最最美味的蜂蜜菊花糕、榛子蜂蜜咖啡豆、香芋蜂蜜奶茶、蜂蜜枸杞芒果饼……这样,等你从冬眠中醒来,就可以尝到我的手艺,欢欢喜喜地饱餐一顿了。” 
  花粟鼠说:“亲爱的小熊,我会想念你的。我要每天画一张小熊的画像。有开心的小熊、发闷的小熊、自信的小熊、爱做鬼脸的小熊、流口水的小熊、翻跟斗的小熊……这样,在你冬眠的时候,我就不会忘记你的样子。” 
  小狸猫说:“亲爱的小熊,我会想念你的。我要每天练习拉小提琴。我知道你最最喜欢的曲子是《洋娃娃和小熊跳舞》。等你从冬眠中醒来,就可以找洋娃娃作舞伴,我来为你们伴奏,想一想,这是多么美妙的事情啊!” 
  小灰狐说:“亲爱的小熊,我也会想念你的。我要每天折一只漂亮的纸鹤,在上面写上祝福的话,挂在你家门前的树枝上。这样,等你从冬眠中醒来,一定会获得更多的快乐。” 
  想着,想着……小熊一下子咧开了嘴巴,他轻轻地推门一瞧。 
  哟!阳光金灿灿地照在身上,风儿暖暖地吹在脸上,舒服极了!再瞧,门前院子里的桃树长出了绿绿的叶子,枝头上开满了粉红色的桃花,到处是香香的味道。数不清的树枝上用丝线挂着五颜六色的纸鹤,每只纸鹤在微风的吹拂下轻轻地舞蹈…… 
  “哈哈!春天真美好!”小熊拍着手开心地大笑起来。似乎有些等不及了,他把两根手指放在嘴边,使劲儿地吹起了响亮的口哨。这是他和伙伴之间的联络暗号。一想到不久就能见到可爱的小兔、漂亮的花粟鼠、聪明的小狸猫、能干的小灰狐,小熊的心里暖融融的,比吃了蜜糖还甜呢! 

第二外国語で中国語を学習している皆さんへ

皆さん、こんにちは。

中国語超特急講座は2週間で中国語知識ゼロの方を日常生活に困らない中国語レベルまで仕上げるという前代未聞の講座です。

これまで多くの中国に赴任されるビジネスマンの方を中心にご利用いただき、その効果を実現してきました。

中でも、大学で第二外国語として中国語を学んだ(もしくは学んでいる)経験のある方には、その効果が最大限に発揮されてきた、という実感があります。

多くの大学生が「(なんとなく)中国語は単位が取りやすそう」という理由で、第二外国語として中国語を選択したが、実際は思っていたより難しく、挫折し、単位を落としてしまった、というお話しを耳にしたことがあります。

こうした状況の皆さんが中国語超特急講座2週間コースを受講されるとどうなるのか、今回は具体的な例を皆さんにご紹介します。

例1:大学で第二外国語として中国語を学んだ経験あり。しかし、単位を取るためだけの勉強しかしてこなかったので、もう一度一からやり直したい。

こういった方の場合、断片的な中国語知識はあるものの、簡単なあいさつ以外はほとんど話せない、聞き取れないという状態の方がほとんどです。発音練習では、ピンインはある程度わかっている方が多いですが、細かい言い分け、聞き分けまではできていないパターンが多いです。

このような状況だった方が2週間後どうなるかというと、断片的だった知識がすべてつながり、発音も一からやり直したことでより意識的に正しく発音することができるようになります。また、話す・聞くという経験を沢山することにより、会話レベルも著しく伸びます。

 

例2:大学在学中で第二外国語として中国語を学んでいる。大学の講義についていくのが難しく、単位も落としてしまった。

このような状況の方の場合、まずは何に躓いているのかはっきりさせなくてはなりません。

私はその原因を、大人数(20~30名)での授業では、1.中国語で最も大切な発音の習得に限界があること、2.学んだ中国語を使える環境が実際にはないこと、3.そもそも本人に意欲がないことなどが挙げられるのでは、と考えています。

3.の場合を除いて、中国語超特急講座では、少人数での発音指導、中国語を話せる環境を提供することができるため、ほとんどの方が問題を克服し、基礎的な知識をクリアにすることができます。

 

もちろん、ご本人様の学習意欲や語学習得にかける情熱も必要になりますが、

まだ社会に出る前の大学生である皆さんにこそ、私たちの中国語超特急講座をご受講いただき、

就職の際の大きな武器にしていただきたい、と切に願っています。

 

 

中国で笑いを取る日本人女性

皆さん、こんにちは。

先日、日中ニュースを検索していたら、たまたま面白い記事に出会いました。

「自虐ネタ」で中国人の笑いを取る異色の日本人女性―中国メディア

この記事を見つけるまでは、彼女の存在を知りませんでしたが、言葉の壁を見事に乗り越え、

中国人から笑いを取るという彼女のネタはどのようなものか、さっそくYoutubeで見てみました。 

近松貴子さん:

う~ん、なるほど。

中国人が持っている日本人のステレオタイプを逆手に取って、それを笑いに変えてしまうというのは、

なかなか珍しく、勇気があるな~と思います。

しかもこの当時、北京に来てまだ2年!しっかり中国人に伝わる言葉で、堂々とネタを披露しているところは流石です。

 

彼女は現在、北京でスタンダップコメディアン(一人漫才)として活躍中。

日本人からみた中国人の面白い行動をネタでやっているところをぜひ見てみたいです。